YouTubeを使っていると、自分の興味とはまったく関係ないジャンルの動画がおすすめに出てくることがあります。特に政治関連やニュース系の動画は、見た覚えがなくても何度も表示されるケースがあり、多くのユーザーが不快感を抱いています。実はこれはYouTubeのアルゴリズムの仕組みによるもので、通常の「興味がない」だけでは十分にブロックできないこともあるのです。この記事では、そういった“しつこいおすすめ”を減らすための具体的な対策を紹介します。
なぜ興味がない動画が繰り返しおすすめされるのか
YouTubeのおすすめアルゴリズムは、ユーザーの検索・視聴履歴だけでなく「地域」「トレンド」「全体の人気度」など複数の要素をもとに構成されています。つまり、自分が見ていなくても話題性が高いジャンルは自動的におすすめに出やすい仕組みです。
特に政治やニュース系のチャンネルは再生数が伸びやすいため、アルゴリズム上で強く優先されやすい傾向があります。そのため、たとえ「興味がない」を押しても、完全には非表示にできない場合があります。
また「検索履歴をオフ」にしても、アルゴリズムは地域や視聴傾向を学習しているため、根本的な原因が残るケースもあります。
「興味がない」では不十分な場合の対処法
おすすめ動画を減らすには、単に「興味がない」だけでなく、複数の対策を組み合わせることが効果的です。
- 「興味がない」だけでなく「チャンネルをおすすめしない」も選択
- 関連動画として出てきたときに×ボタンで理由を送信
- 不適切な動画としてフィードバック(スパム扱い)する
実際にこのように操作を続けることで、表示頻度が大きく減ったという報告もあります。
ただし、完全にゼロにするのは難しいため、次の章で紹介する「根本的な設定変更」も重要になります。
おすすめの精度を下げる設定を見直す
YouTubeの設定には、おすすめの表示に影響するいくつかの項目があります。以下の設定を見直すことで、不要な動画の出現頻度を抑えられる可能性があります。
- 検索履歴・再生履歴を完全に削除
- 「YouTube の視聴履歴の一時停止」をオン
- Googleアカウントの「広告のカスタマイズ」をオフ
広告カスタマイズをオフにすると、YouTube側のトラッキングが緩やかになり、おすすめの精度が下がることで政治系などの強いレコメンドも減少することがあります。
また、過去の視聴履歴が残っていると、わずかなクリックでも関連ジャンルと判断されやすいため、一度履歴を削除するのは効果的です。
地域設定を工夫して表示内容を変える
地域設定を変更することで、おすすめ動画の傾向がガラリと変わることがあります。政治や時事系の動画は、日本のトレンドに大きく依存しているため、ロケーションを別の国に設定することで表示を避ける方法もあります。
ただし、質問にもある通り海外設定にすると日本語動画の翻訳音声が自動再生されたり、日本のコンテンツが出にくくなるといったデメリットもあるため、実用性を考えて一時的に使うのがおすすめです。
また、VPNを使うとIPベースでのおすすめも変えられるため、精度の高いブロックが可能になります。
ブラウザの拡張機能を活用する
PCでYouTubeを利用している場合、ブラウザの拡張機能を使えばより強力におすすめを制御できます。
- DF Tube (Distraction Free for YouTube):特定のチャンネルを非表示
- uBlock Originなどの広告ブロッカー:おすすめ欄の非表示も可能
- Video Blocker:キーワード・チャンネル単位でブロック
こういったツールを使うことで、「興味がない」を押さなくても特定ジャンルの動画を自動的に排除できます。特に政治系のチャンネル名やキーワードを登録しておくと、再び表示される可能性を大きく減らせます。
まとめ:アルゴリズムに頼らず、自分で環境を整えるのが近道
YouTubeのおすすめは、アルゴリズムによる自動学習がベースになっているため、「興味がない」を押しただけではしつこいおすすめを完全に防ぐことはできません。検索履歴の削除や設定の見直し、拡張機能の活用を組み合わせることで、実質的にブロックする環境を作ることが最も効果的です。
特にPCユーザーの場合は拡張機能を使うと手っ取り早く不快なジャンルを排除できるので、同じ悩みを持つ方はぜひ試してみてください。


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