Outlookで「MIMEヘッダーの数が多すぎる」エラーを解決する方法

Outlookで「MIMEヘッダーの数が多すぎるためメッセージは処理されませんでした」というエラーメッセージが表示される場合、メールに添付されたファイルやヘッダー情報が原因である可能性があります。この問題の原因と解決方法について、具体的な対策を紹介します。

MIMEヘッダーとは？

MIME（Multipurpose Internet Mail Extensions）は、電子メールに添付ファイルや非ASCII文字を含めるための標準です。MIMEヘッダーは、これらの情報を正しく処理するためのメタデータを含んでいます。

通常、MIMEヘッダーはメールの送信時に自動的に生成されますが、ヘッダー情報が過剰になると、Outlookなどのメールクライアントで「MIMEヘッダーの数が多すぎる」といったエラーが発生することがあります。

「MIMEヘッダーの数が多すぎる」というエラーメッセージは、主に以下の理由で発生します。

添付ファイルのサイズや種類：4MB程度の添付ファイルでも、複数のファイルがある場合や、圧縮されていない大きなファイルが含まれている場合、MIMEヘッダーが膨らんでしまうことがあります。
多くのメタデータを含むファイル：特に画像や動画などの大きなファイルが添付されている場合、これらのファイルに付加されるメタデータ（例えばExifデータなど）が多くなり、ヘッダー情報が過剰になることがあります。
複数の転送経路：メールが複数のメールサーバーを経由する場合、それぞれのサーバーで追加されるMIMEヘッダーが原因でエラーが発生することがあります。

大きな添付ファイルが原因である場合、まず最も簡単で効果的な対策は、ファイルを圧縮してサイズを小さくすることです。例えば、ZIP形式で圧縮することで、ファイルサイズを削減し、MIMEヘッダーの数を減らすことができます。

圧縮後のファイルを再度添付して送信すると、エラーが解消される場合があります。

メールが複数のサーバーを経由することで、MIMEヘッダーが過剰に追加される場合があります。特に、転送元のメールサーバーで追加されたヘッダーが原因となっていることがあります。

この場合、メールを直接受信するのではなく、別のメールサーバーに転送してから受信する設定を見直してみると良いでしょう。転送経路を短縮することで、ヘッダーの過剰追加を防げることがあります。

Outlookの設定を確認することで、このエラーを解決できる場合があります。特に、メールのセキュリティ設定やフィルタリング設定が影響を与えることがあります。

Outlookの設定メニューから「信頼性の高い送信者リスト」や「メールのフィルタリング設定」を確認し、必要に応じて変更してみてください。また、Officeの修復を試みても解決しない場合は、Outlookのプロファイルを再作成することも検討してください。

Outlookで「MIMEヘッダーの数が多すぎる」というエラーが発生する原因は、主に添付ファイルのサイズや種類、転送経路に関連するものです。対策として、ファイルを圧縮する、メールの転送設定を見直す、Outlookの設定を確認することが有効です。

これらの対策を試すことで、多くの場合、エラーを解決することができます。もし解決しない場合は、メールサーバーの設定やインターネット接続の問題が関与している可能性もあるため、サポートに問い合わせることも検討してみましょう。