自宅のインターネット環境を構築する際に「ホームゲートウェイ(HGW)と市販のWi-Fiルーターを併用したら二重ルーターになるのでは?」と疑問に思う方は多いです。特にauひかりのHGW BL1500HMを使っている場合、内蔵無線LANを契約せずに市販ルーターを追加するケースでは注意が必要です。本記事では、二重ルーターの仕組みと回避方法を解説します。
BL1500HMの基本機能
auのHGW BL1500HMは、光回線の終端装置(ONU)とルーター機能を兼ね備えた機器です。無線LANパックを契約すればWi-Fi機能を利用できますが、契約しない場合は有線ルーターとしてのみ動作します。
つまり、契約の有無にかかわらずBL1500HM自体に「ルーター機能」が備わっている点が重要です。
二重ルーターとは?
二重ルーターとは、2つのルーターが連続して接続され、二重にNAT変換が行われる状態のことを指します。この状態になると、以下のような不具合が起こる可能性があります。
- オンラインゲームで通信が不安定になる
- 外部からのアクセスが困難になる(ポート開放が複雑になる)
- VPNやリモートアクセスが正しく機能しない
特に固定IPが必要なサービスやゲーム利用時には、二重ルーターが問題となるケースが多いです。
BL1500HMと市販Wi-Fiルーターを接続した場合
BL1500HMに市販のWi-FiルーターをLANポート経由で接続すると、多くの場合「二重ルーター状態」になります。これはBL1500HMがすでにルーターとして動作しているため、市販ルーター側でも再度NAT処理が行われるからです。
例えば、BL1500HM → 市販ルーター(WANポート接続)→ PC/スマホ という経路では、NATが二重にかかります。
二重ルーターを回避する方法
二重ルーターを避けるための方法はいくつかあります。
- ブリッジモードを利用する: 市販のWi-Fiルーターを「APモード」や「ブリッジモード」に設定し、BL1500HMをルーターとして使う方法。
- BL1500HMをルーター機能OFFにする: BL1500HMのルーター機能を停止し、市販ルーターをメインのルーターとして使う方法(ただし提供条件や設定変更に制約あり)。
- LANポート同士で接続する: 市販ルーターのWANポートではなくLANポートを使って接続することで、単なるアクセスポイントとして利用できる。
一般的には、市販ルーターをブリッジモードで使うのが最も簡単で安定する方法です。
実例:市販ルーター併用のケース
例えば、BL1500HMを有線ルーターとして使い、TP-LinkやBuffalo製の市販ルーターを「ブリッジモード」にして接続することで、二重ルーターを避けつつ高速Wi-Fiを利用しているケースがあります。
逆に、WANポートでそのままつないでしまった結果、ゲームでラグが発生したり、ポート開放ができずに困るといった報告も少なくありません。
まとめ
auのHGW BL1500HMは、無線LAN契約の有無にかかわらずルーター機能を持つため、市販Wi-Fiルーターを追加接続すると二重ルーターになる可能性があります。これを回避するには、市販ルーターをブリッジモードで利用するのが最も簡単で確実です。
安定した通信を確保するために、自宅のネットワーク構成を確認し、適切な接続方法を選ぶことが重要です。
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