ルーターにプロバイダ情報を設定してネット接続を行っている場合、同じ情報を複数のルーターに設定した場合、どのような挙動になるのでしょうか。今回はOCNプロバイダを使用しているシナリオを想定し、複数ルーターの設定による接続状態を説明します。
1. 複数のルーターを同時に設定する場合の基本的な挙動
ルーターにプロバイダ情報(接続設定)を設定してインターネットに接続している場合、基本的に1回線に対して1つのルーターが接続される形になります。複数のルーターに同じ設定を行った場合、どちらのルーターが接続を維持するかによって接続の挙動が異なります。
以下の3つのシナリオが考えられます。
2. シナリオ1:先に設定済みのルーターの通信は維持、後に設定したルーターが接続できない
最も一般的なシナリオは、最初に設定したルーターがインターネットに接続され、その後に別のルーターを設定しても、後に設定したルーターはインターネット接続ができない場合です。これは、インターネット接続に使用される情報(プロバイダ情報や接続認証)を一度に1台のルーターしか認識しないためです。
この場合、先に設定したルーターの通信は影響を受けずにそのまま利用できますが、後から設定したルーターは接続できません。
3. シナリオ2:先に設定したルーターの通信が切れ、後に設定したルーターが接続できる
もう一つのシナリオでは、後から設定したルーターがインターネット接続を確立し、先に設定したルーターの接続が切れる場合です。これは、インターネット接続の情報が最後に設定されたルーターに優先されるためです。
このような挙動になる理由は、ネットワーク設定においてプロバイダの情報を1つのルーターにしか認識させないからです。後に設定したルーターが優先されることにより、先に設定したルーターは通信できなくなります。
4. シナリオ3:両方のルーターが接続できなくなる
最も問題が発生するシナリオは、両方のルーターが同時に接続されている場合に通信できなくなるケースです。この場合、プロバイダ情報が両方のルーターに重複して設定されているため、接続の競合が発生し、両方のルーターがインターネット接続を確立できない可能性があります。
このような問題が発生した場合は、片方のルーターを無効化または設定をリセットして、再度接続を確認する必要があります。
5. まとめ
複数のルーターに同じプロバイダ情報を設定した場合、基本的には1台のルーターのみがインターネット接続を確立します。先に設定したルーターが接続されている場合、後から設定したルーターが接続できないことが多く、接続できない場合は後から設定したルーターが優先されることもあります。また、両方のルーターが接続できない場合もあるため、設定を確認して適切に接続する必要があります。
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