停電やブレーカーが落ちた後にWi-Fiが繋がらなくなるケースは意外と多くあります。特に「インターネット」ランプが点灯せず、接続時に初期設定画面が表示されるような場合は、機器のリセットやネットワーク設定の不整合が原因かもしれません。この記事ではその原因と具体的な対処法を詳しく解説します。
まず確認したいWi-Fiルーターとモデムの状態
電源復旧後、ルーターやモデムのランプ表示をチェックしましょう。正常であれば、「電源」「インターネット」「Wi-Fi」のランプがそれぞれ点灯または点滅しているはずです。
特に「インターネット」のランプが消えている場合、インターネット回線そのものに問題がある、またはモデムとルーターの接続が不完全な可能性があります。
Wi-Fi接続時に初期設定画面が出る原因
スマホやPCでWi-Fi接続時に「ログイン」画面や「初期設定ウィザード」が出る場合、ルーターが初期化状態になっている可能性があります。
この現象は、以下のようなケースで起こります。
- ブレーカー落下時の電圧変動で設定がリセットされた
- ルーターの電源が安定せず初期モードで起動
- 本来のモデムではなく、ルーターにインターネット接続設定が集中していた
「二重ルーター」などの警告が出る理由
「二重ルーター」状態とは、モデムに接続されているルーターと、自分で使っているルーターの両方がNAT(IP変換)を行ってしまっている状態です。
ブレーカー復旧後にルーターの設定がリセットされ、「ルーターモード」になってしまったことが原因の可能性があります。
このような場合は、ルーターの管理画面から「ブリッジモード」や「アクセスポイントモード」に切り替えることで改善することがあります。
Wi-Fiリストから以前のSSIDが消えたときの対処法
接続しようとしていたWi-Fi名(SSID)が表示されなくなった場合、ルーターの設定が初期化され、SSID名が工場出荷状態に戻っていることが考えられます。
ルーター本体に貼ってあるラベルに記載されたSSIDやパスワードを確認し、それに接続してみましょう。接続後、管理画面にアクセスして再設定が可能です。
対処手順まとめ:一つずつ確認しよう
- モデムとルーターの電源を両方「10秒以上」オフにして再起動
- インターネットランプが点灯するか確認
- Wi-Fi一覧に表示されたSSIDに接続
- 接続時に初期設定画面が表示されたら、指示に従ってインターネット設定を進める
- ルーターのモードが「ルーター」になっていれば、「ブリッジモード」への切替を検討
もし手順を試しても復旧しない場合は、プロバイダのサポートセンターやルーター製造元へ問い合わせましょう。
まとめ:焦らず順を追って対応を
ブレーカー復旧後にWi-Fiが繋がらなくなるトラブルは、設定リセットやモード誤動作によるものが多く、ルーターの再設定や接続手順の確認でほとんどの場合は改善します。
「壊れたかも」と思っても、まずは落ち着いて状況を見直し、一つずつ確認・設定を試してみてください。
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