Power Automate DesktopでPDFダウンロード時に発生する挙動の問題と解決方法

ウイルス対策、セキュリティ対策

Power Automate Desktopを使ってPDFの自動ダウンロードを行っている際に、意図しない挙動が発生しているとのことです。具体的には、URLを叩くとAdobeでPDFが開き、ダウンロードフォルダにPDFが保存され、その後ページが前の一覧ページに戻るという3つの動作が発生します。これらの挙動の原因と、それに対する解決方法について詳しく解説します。

1. Power Automate DesktopでのPDFダウンロード問題

Power Automate Desktopで自動化されたPDFダウンロードプロセスにおいて、以下の挙動が発生しています。

  • URLを叩くとPDFがAdobeで開く。
  • ダウンロードフォルダにPDFが自動保存される。
  • PDFのダウンロード後、ページが元の一覧ページに戻る。

これらの動作は、本来想定していた自動化の流れと異なり、作業を複雑にしてしまいます。これらの挙動の原因として、いくつかの要因が考えられます。

2. URLからPDFを自動ダウンロードする際の一般的な問題

1つ目の問題は、PDFがAdobe Readerで自動的に開かれてしまうことです。これは、PDFのリンクをクリックする動作がWebブラウザの設定によってトリガーされ、ブラウザに設定された「PDFファイルをダウンロードする」設定ではなく、「PDFを自動で開く」設定が有効になっているためです。

2つ目の問題として、ダウンロードフォルダに自動保存されることがあります。これは、ブラウザやPower Automate Desktopの設定で「自動保存」オプションが有効になっているためです。PDFのダウンロードが行われる際に、これが自動的に行われていることが原因となっています。

3. ページが戻る挙動の原因

「ページが一つ手前の一覧ページに戻る」という挙動は、Power Automate Desktopのフロー設定に関連している可能性があります。URLを叩く操作が、何らかの理由でページ遷移を引き起こしているか、もしくはWebページの動作がPower Automate Desktopの自動化フローと競合していることが考えられます。ページ遷移を防ぐためには、適切な待機時間を設定したり、ページの読み込みが完全に終了した後に次のステップを実行するようにフローを調整することが必要です。

4. セキュリティや情報漏洩の問題

質問内で「URLで外部に情報漏れちゃダメとかセキュリティ」とありますが、通常、PDFをダウンロードするURL自体が公開されている場合、セキュリティ上のリスクを懸念することは理解できます。ただし、Power Automate Desktopを使用する際にURL自体が外部に漏れることはないはずです。URLがブラウザに入力される時点でセキュリティリスクが増すことは少ないため、セキュリティ上の問題はあまり心配する必要はないでしょう。しかし、ページ作成者側の設定が影響している可能性はあります。

5. 解決方法

まず、PDFが開く動作を回避するために、ブラウザ設定でPDFを自動的にダウンロードするように変更しましょう。これにより、Adobe Readerで開く動作がなくなり、ファイルが直接ダウンロードされるようになります。

次に、ダウンロードフォルダへの自動保存を制御するには、Power Automate Desktopの「ファイルダウンロード」アクションを設定して、保存先を手動で指定するか、適切なパスを指定するようにしましょう。

ページ遷移の問題に関しては、Power Automate Desktopのフローに「待機時間」を追加して、ページが完全に読み込まれてから次のステップを実行するようにします。これにより、ページ遷移の問題を防ぐことができます。

6. まとめ

Power Automate Desktopを使ったPDFダウンロード時に発生する複数の挙動には、設定ミスやフローの問題が原因となることが多いです。セキュリティについては、URL自体の外部漏れを心配する必要は少ないですが、ページ作成者側の設定が影響する場合もあります。上記の解決方法を参考に、フローを適切に調整し、問題を解消してください。

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