近年、SNSを通じた詐欺メッセージが急増しており、特にTikTokなど人気アプリを装った「賞金当選のお知らせ」に関する相談が多く寄せられています。この記事では、こうしたメッセージの真偽を見極める方法や、万が一受け取ってしまった場合の対処法について、具体例を交えて詳しく解説します。
「TikTok当選メッセージ」は本当に存在するのか？
結論から言えば、TikTok公式がユーザー個人にDMで賞金当選の連絡をすることは基本的にありません。特に「Zhang Yiming（バイトダンス創業者）からの指示」などといった名前を語るケースは、信頼感を装った詐欺の典型です。
また、日本語が不自然である点や、連絡先としてフリーメールやWhatsApp、Telegramなど外部アプリを指定するものも非常に危険です。
典型的な詐欺メッセージの特徴
- 不自然な日本語：自動翻訳で直訳されたような文法。
- 大金の賞金提示：「カテゴリーA受賞者」「特別報酬」など非現実的な表現。
- 公式アカウントを装う偽名：「TikTokチーム」「Zhang Yiming」など。
- 外部連絡先の誘導：WhatsApp、LINE、メールなどへの誘導。
例：「あなたのTikTokプロフィールが選ばれました。下記の人物に連絡してください」 というメッセージ。
このようなメッセージを受け取ったらどうする？
受信しただけであれば被害はありませんが、絶対に返信やリンククリックをしないことが最も重要です。相手は個人情報の抜き取りや、金銭をだまし取ることを目的としています。
万が一クリックしてしまった場合でも、個人情報の入力やファイルのダウンロードを行わなければ深刻な被害は防げます。すぐにウイルス対策ソフトでフルスキャンを実施しましょう。
実際の被害事例と注意点
ある10代の利用者がTikTokを装うアカウントから当選連絡を受け、指示通りに連絡を取ったところ、銀行口座番号や本人確認書類を要求されました。提出後、なりすまし口座が作られ、詐欺に利用される事態になったという報告もあります。
このように、たとえお金を要求されなくても、個人情報が狙われる場合が多く、後から大きな被害に繋がる可能性があります。
本物かどうかを見分けるためのチェックリスト
- 送信元アカウントがTikTokの「認証マーク」付きか確認
- TikTok公式サイトやアプリ内通知に同様の情報があるか確認
- 不自然な日本語、明らかな誤字脱字がないか確認
- 不明なURLをクリックしない
迷った場合は、自分で判断せず、TikTokの公式サポートに問い合わせましょう。
まとめ：SNS上の「当選」はまず疑うべき
SNS利用者が増える中で、当選詐欺も巧妙になっています。今回のような「TikTokからの当選通知」は、そのほとんどが詐欺です。甘い話には必ず裏があります。
本記事の内容を参考に、詐欺から身を守る知識を身につけ、安全にインターネットを活用していきましょう。
コメント