Google フォトの Library API 利用停止とその影響について

画像、写真共有

2025年6月2日より、Google フォトの Library API が利用できなくなったとの報告があります。これは、Google が 2025年3月31日に発表した API の変更に起因するもので、ユーザーのプライバシー保護とデータの安全性向上を目的としています。

API の変更内容

2025年3月31日以降、Google フォトの Library API は、アプリケーションが作成した写真や動画のみを管理対象とするように変更されました。これにより、ユーザーの Google フォトライブラリ全体へのアクセスが制限され、アプリケーションが作成したコンテンツに対する操作のみが許可されるようになりました。

影響を受ける機能

  • 写真やアルバムの一覧取得、検索、取得: アプリケーションが作成したコンテンツのみが対象となり、ユーザーの全ライブラリへのアクセスが制限されます。
  • 共有アルバムの管理: 共有アルバムの作成、取得、共有解除などの機能は、2025年3月31日以降、403 エラーが返されるようになりました。
  • OAuth スコープの変更: `photoslibrary.readonly`、`photoslibrary.sharing`、`photoslibrary` などのスコープが削除され、`photoslibrary.appendonly`、`photoslibrary.readonly.appcreateddata`、`photoslibrary.edit.appcreateddata` などの新しいスコープが導入されました。

対応策と代替手段

これらの変更により、従来の方法での Google フォトライブラリへのアクセスが困難になりました。代替手段として、Google は新たに Google フォト ピッカー API を提供しています。この API は、ユーザーが手動で写真を選択することで、アプリケーションが特定のコンテンツにアクセスできるようにするものです。

また、共有アルバムの管理については、ユーザー自身が Google フォトアプリを通じて操作することが推奨されています。

まとめ

Google フォトの Library API の利用停止は、ユーザーのプライバシーとデータ保護を強化するための措置です。開発者は、新しい API の仕様に対応するための準備を進め、ユーザーには新しい方法でのコンテンツ管理を案内することが求められます。

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