Google スプレッドシートで複数のIMPORTRANGE関数を使用する際、異なるシート間でデータを参照する場合に権限設定がどのように影響するか、特に見られたくないデータが含まれている場合についての質問です。質問者のケースでは、シートAに含まれる一部のデータが見られたくないため、IMPORTRANGE関数とクエリ関数を使ってBシートにインポートし、さらにCシートにBをインポートする形にしています。しかし、シートCを共有した際にシートAのデータが漏れないかという懸念があります。この記事では、IMPORTRANGE関数を使ったデータ参照の権限設定について解説します。
IMPORTRANGE関数の仕組みと権限設定の基本
IMPORTRANGE関数は、別のスプレッドシートからデータをインポートするための関数です。特に、シートA、B、Cといった複数のシートでデータを参照し合う場合、どのシートにアクセスする権限が必要か、また参照元のデータがどのように表示されるかに注意が必要です。IMPORTRANGE関数でデータをインポートする際、そのデータを参照するためには、対象のシートに対する「閲覧権限」を持っている必要があります。
さらに、クエリ関数を使ってインポートしたデータをさらに絞り込む場合でも、元データへのアクセス権限がないとエラーが発生します。このため、Cシートを共有する場合でも、Bシートへの閲覧権限が必要になります。
質問者の場合:シートAのデータはどうなるか?
質問者のケースでは、シートAには見せたくないデータが含まれており、Cシートのユーザーにそのデータが見えてしまうのではないかという懸念があります。しかし、クエリ関数で絞り込んで表示されるデータだけがCシートに表示されます。つまり、Cシートを共有した場合でも、シートAの「見られたくないデータ」は直接表示されません。
ただし、Cシートを共有する際には、シートBへの閲覧権限が必要です。シートBがCシートのデータ元であり、Bシートのデータを参照しているため、Cシートの閲覧者はBシートにもアクセスできる必要があります。シートAのデータがCシートに表示されない場合でも、シートBを介してシートAのデータが間接的に見られる可能性があるため、シートBのデータも慎重に管理する必要があります。
「URLを遡ってクエリ関数の絞り込み条件以外のデータも見れるか?」について
質問者が懸念しているように、URLを遡って参照することができるのかという点についてですが、IMPORTRANGE関数とクエリ関数の仕様では、URLから直接他のデータが表示されることはありません。インポートされたデータは、あくまでも指定した範囲内でしか参照できません。ただし、クエリ関数で絞り込んで表示されるデータ以外のデータが参照元のシートに含まれている場合、そのデータがCシートに表示されることはありません。
まとめ:Cシートを共有する際の注意点
Cシートを共有する際には、Bシートへの閲覧権限が必要であることを理解しておくことが重要です。また、Cシートでは見せたくないデータは表示されませんが、シートBのデータが間接的に参照されることに留意しましょう。IMPORTRANGE関数を使って複数のシートを連携させる場合、シート間での権限設定に十分注意し、見せたくないデータが誤って表示されないように管理することが求められます。
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