WordPressを使用して、施設の一覧を「現在地」や「都道府県別」で絞り込み、Googleマップに表示するシステムを作ることは可能です。特に、デザイナーやコーダーとしてシステムに詳しくない方でも、プラグインを活用することで実現できます。このガイドでは、施設情報の絞り込み機能を作成し、Googleマップ上に表示する方法を説明します。
1. 必要なプラグインをインストールする
まず、施設情報を表示し、絞り込み機能を実装するために、いくつかのWordPressプラグインが必要です。これらのプラグインを使用することで、複雑なシステム開発の手間を省けます。
おすすめのプラグインは、以下の2つです。
- WP Google Maps – Googleマップを簡単に埋め込むためのプラグイン。施設の位置を地図上に表示できます。
- GeoDirectory – 施設情報を管理・表示するための強力なディレクトリプラグイン。位置情報に基づいて施設を絞り込むことができます。
2. WP Google Mapsを設定する
WP Google Mapsをインストールし、有効化すると、Googleマップを簡単に埋め込むことができます。施設の位置をGoogleマップ上にプロットするために、施設ごとに緯度・経度を設定します。
1. WordPressのダッシュボードから「プラグイン」＞「新規追加」で「WP Google Maps」を検索してインストール。
2. インストール後、設定画面に移動し、Google Maps APIキーを入力してマップを表示できるように設定します。
3. GeoDirectoryプラグインで施設情報を管理する
GeoDirectoryプラグインを使用すると、施設の情報（名前、住所、電話番号など）を管理できます。施設情報には、位置情報（緯度・経度）を追加することもできます。
1. GeoDirectoryプラグインをインストール後、施設情報を入力するためのカスタム投稿タイプを作成します。
2. 施設ごとに位置情報を追加して、地図上にプロットします。
4. 現在地から絞り込む機能を追加する
ユーザーが現在地を基に施設を絞り込めるようにするには、GeoDirectoryプラグインの「距離検索」機能を利用します。この機能を有効にすると、施設を検索する際に現在地からの距離で絞り込むことができます。
1. 「GeoDirectory」プラグインの設定画面で、「距離検索」オプションを有効にします。
2. ユーザーが自分の位置を入力することで、現在地からの距離に基づいた検索が可能になります。
5. 都道府県別で施設を絞り込む
施設を都道府県別で絞り込む機能を実装するには、GeoDirectoryのカテゴリー機能を使用します。施設を都道府県ごとにカテゴリー分けすることで、簡単に絞り込みができます。
1. GeoDirectoryの施設カテゴリー設定で、「都道府県」カテゴリを作成します。
2. 各施設を都道府県カテゴリーに割り当てて、ユーザーが都道府県で絞り込めるようにします。
6. 絞り込んだ結果をGoogleマップに表示する
施設が絞り込まれた後、その情報をGoogleマップ上に表示するために、WP Google MapsとGeoDirectoryを連携させます。
1. WP Google Mapsの設定で、GeoDirectoryの施設情報を地図にマッピングするオプションを選択します。
2. ユーザーが絞り込んだ施設が地図上に表示されるように設定します。
7. まとめ
WordPressを使用して施設情報を「現在地」や「都道府県別」で絞り込み、Googleマップ上に表示するシステムは、WP Google MapsとGeoDirectoryのプラグインを活用することで比較的簡単に実現できます。特に、プラグインを駆使すれば、システムに詳しくない方でも作成が可能です。
これで、ユーザーが自分の位置を基に施設を検索したり、都道府県ごとに施設を絞り込んだりすることができる便利な地図機能が実現できます。
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