SEP(Symantec Endpoint Protection)でウイルスやマルウェアが検知された際に、クライアント側で自動的にフルスキャンを開始させる設定があるかどうかについて解説します。この記事では、SEPでの自動フルスキャン設定方法や、その利点と注意点について詳しく説明します。
SEPの設定と自動フルスキャンについて
SEPはウイルスやマルウェアを検知した際に、通常はその場で軽微なスキャンを実行するか、警告を表示します。しかし、検知後に自動でフルスキャンを実行する設定が必要な場合があります。この設定を有効にすることで、より深いスキャンが実施され、システム全体に広がる可能性のある脅威を早期に発見することができます。
通常、SEPでは自動スキャンを設定するオプションが提供されていますが、設定方法はバージョンによって異なることがあります。例えば、管理者がクライアントのポリシーを設定し、特定の条件が満たされた際に自動的にフルスキャンを実行することができます。
自動フルスキャンの設定方法
SEPの管理コンソールから設定を行うことで、特定の条件下で自動的にフルスキャンを実行することが可能です。以下の手順で自動スキャンを設定できます。
- SEPの管理コンソールにログインします。
- 「ポリシー」セクションに移動し、「スキャン設定」オプションを選択します。
- 「スキャン後のアクション」を選び、必要に応じて「フルスキャン」を選択します。
- 条件として、ウイルスやマルウェアが検知された場合にフルスキャンがトリガーされる設定を行います。
- 設定を保存し、適用します。
これにより、SEPが脅威を検出した際に自動でフルスキャンを開始するように設定できます。
自動スキャンの利点と注意点
自動フルスキャンの設定には、いくつかの利点があります。まず、脅威を早期に発見し、拡散を防ぐことができます。また、手動でスキャンを実行する手間が省け、セキュリティ管理が効率的になります。
ただし、フルスキャンはシステムリソースを大量に消費するため、実行中に他の作業が遅くなる場合があります。自動スキャンのタイミングを調整し、使用していない時間帯に実行されるように設定することをお勧めします。
自動フルスキャンを有効にする際のベストプラクティス
自動フルスキャンを有効にする際は、以下のベストプラクティスを考慮しましょう。
- スキャンを実行するタイミングを決定し、業務時間外や非アクティブな時間帯にスキャンを実施する。
- セキュリティポリシーを管理し、検出された脅威に対してどのように対処するかを事前に決めておく。
- スキャンの頻度を適切に設定し、システムリソースへの影響を最小限に抑える。
まとめ: SEPでの自動フルスキャン設定の重要性
SEPの自動フルスキャン設定は、ウイルスやマルウェアを早期に検出し、システムを保護するために非常に有効です。適切に設定することで、セキュリティレベルを高め、運用効率を向上させることができます。自動スキャンを有効にする際は、システムリソースや業務時間を考慮して設定を行いましょう。
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