GA4を使ったWebサイトのデータ分析で、特定のページ遷移を行ったユーザーのファネルを作成することは重要な作業です。この記事では、GA4のファネルデータ探索を使用して、同一セッション内でのページ遷移や、異なるセッション間での遷移を分析する方法を解説します。
ファネルデータ探索でできること
GA4のファネルデータ探索は、ユーザーの行動パターンを分析する強力なツールです。特に、ページ遷移をファネルとして設定し、どのユーザーが特定の順番でページを遷移したかを視覚的に確認できます。これにより、ユーザーの動線を把握し、コンバージョンを最適化するためのヒントを得ることができます。
例えば、「ページA→ページB→ページC→ページD」という遷移を設定することで、どれだけのユーザーがこの順番でページを訪れたかを把握できます。しかし、同一セッション内での遷移と、セッションを跨ぐ遷移では、ユーザーの行動分析において異なる視点が必要です。
同一セッション内でのページ遷移をファネルデータで分析する方法
同一セッション内で「ページA→ページB→ページC→ページD」という順番でページを遷移したユーザーのファネルを作成することは、GA4では簡単に設定できます。ファネルデータ探索で「ページA」、「ページB」などをイベントとして設定し、順番に遷移したユーザーを追跡することができます。
この場合、ユーザーが同一セッション内で遷移していることを前提にしているため、同じセッション内でのデータのみがカウントされます。これにより、特定のセッション内で完了したファネルを分析することができます。
セッションを跨いだページ遷移を分析する方法
次に、異なるセッションで「ページA→ページB」の後、「ページC→ページD」という遷移を行ったユーザーのファネルを作成する方法ですが、これもGA4で対応可能です。ただし、セッションを跨いだ行動の場合、ユーザーが前回のセッションを記録し、次のセッションに渡る際にその情報を追跡する必要があります。
GA4では、ユーザーの「ユーザーID」や「イベントID」を利用して、セッション跨ぎでのページ遷移を追跡できます。これにより、同一ユーザーが異なるセッションで同じファネルを通過した場合もデータとして記録することができます。
分析結果をどのように活用するか
同一セッション内とセッションを跨ぐ遷移を区別してファネルを分析することは、ユーザーの行動をより正確に理解するために重要です。特に、セッションを跨ぐ行動に注目することで、ユーザーがどのタイミングでサイトを離れるのか、または再訪するのかを把握できます。
これにより、サイトのUI/UXを改善したり、コンテンツの提供方法を最適化したりするための貴重なインサイトを得ることができます。例えば、ユーザーがページBまで進んでからセッションを離れることが多ければ、そのページの改善が必要な可能性があります。
まとめ
GA4を用いて「同一セッション内でのページ遷移」と「セッションを跨ぐページ遷移」をファネルデータ探索で分析することは可能です。それぞれの行動パターンに対する分析方法を使い分けることで、より精度の高いユーザー行動の理解が得られ、Webサイトの改善に繋がります。
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