TTP223タッチセンサーモジュールは、広く使用されているタッチセンサーですが、ノーマルオープン(NO)設定に変更したいという場合があります。この記事では、TTP223モジュールをノーマルオープンに設定する方法について解説します。
1. TTP223タッチセンサーモジュールの基本的な動作
TTP223は、タッチセンサーで、一般的にタッチすることによって出力が変わります。通常、タッチセンサーの出力は、タッチすることで「HIGH」状態になりますが、出力の動作を「ノーマルクローズ(NC)」から「ノーマルオープン(NO)」に変更することができます。これにより、出力が初めは「LOW」で、タッチしたときに「HIGH」に変わるようになります。
この機能を活用すると、例えばスイッチがOFFの状態でタッチでONに切り替える動作に使えます。ノーマルオープン設定にすることで、他の回路との接続が簡単になり、より柔軟な制御が可能になります。
2. ノーマルオープンに設定する方法
TTP223のノーマルオープン設定は、モジュールに搭載されているジャンパー設定やピンの接続を変更することで実現できます。以下の手順でノーマルオープンに設定できます。
- TTP223モジュールのピンアウトを確認します。
- モジュールの「OUT」ピンを使用し、通常はタッチすると「HIGH」信号が出力される動作を確認します。
- 「OUT」ピンと「VCC」ピンを接続して、モジュールを初期化します。
- モジュールのジャンパーを確認し、「NO」の設定が選ばれているかどうかをチェックします。
- 設定が完了したら、再度タッチセンサーを動作させて、出力が初め「LOW」、タッチ後に「HIGH」になることを確認します。
これで、TTP223モジュールをノーマルオープンの状態に変更することができます。
3. ノーマルオープンとノーマルクローズの違い
ノーマルオープン(NO)とノーマルクローズ(NC)の違いは、スイッチの動作に関するものです。ノーマルオープン設定では、タッチしない限り出力は「LOW」で、タッチすると「HIGH」に変わります。一方、ノーマルクローズ設定では、タッチしない限り出力は「HIGH」で、タッチすると「LOW」に変わります。
この違いは、回路設計において重要で、例えばリレーやLEDなどの動作に影響を与えます。ノーマルオープンの設定は、特定の用途においては、より適した動作を実現することがあります。
4. 使用例と応用方法
ノーマルオープン設定を利用した応用例としては、タッチセンサーを使った電灯のON/OFFスイッチや、センサーが反応したときに他の回路を駆動する用途があります。これにより、回路の初期状態を「OFF」に保ち、タッチ時に「ON」にすることができ、エネルギー効率を高めることができます。
さらに、ノーマルオープンにすることで、タッチセンサーが誤動作しにくくなり、信号の変動が少なくなります。これにより、信頼性の高い操作が可能になります。
5. まとめ
TTP223タッチセンサーモジュールのノーマルオープン設定を行うことで、回路の制御方法が大きく変わります。設定方法を理解し、適切に使用することで、より多様な応用が可能になります。ノーマルオープンの設定により、タッチによるON/OFF動作を簡単に実現し、様々なプロジェクトに活用できます。
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