Outlookで複数のメールアカウント(Gmail、OCNなど)を一括受信設定した場合、受信トレイルールを使って整理したいと考えることがあります。しかし、「選択したアカウントでは、受信トレイルールはサポートされていません」と表示されることもあります。本記事では、その原因と設定方法について解説します。
受信トレイルールの制限について
Outlookでは、複数のメールアカウントを管理できますが、すべてのアカウントに対して同じ受信トレイルールを適用できるわけではありません。特に、IMAPアカウント(例えばGmailやOCNなど)では、Outlookの受信トレイルールがサポートされない場合があります。これは、IMAPプロトコルがサーバー上でメールの整理を行うため、ローカルのOutlookで設定したルールが反映されないことがあるからです。
そのため、「選択したアカウントでは、受信トレイルールはサポートされていません」と表示されることがあります。これに対する対処法を見ていきましょう。
IMAPアカウントで受信トレイルールを使用する方法
IMAPアカウントでも、受信トレイルールを設定する方法はあります。主に以下の2つの方法があります。
1. サーバー側でルールを設定する
GmailやOCNのようなIMAPアカウントの場合、受信トレイルールはOutlookではなく、メールサーバー側で設定する必要があります。例えば、Gmailでは「フィルタとブロックされたアドレス」を利用して、特定のメールを自動で振り分けることができます。
OCNや他のメールサービスでも、Webメールにログインし、メールフィルタリングや振り分け設定を行うことができます。この方法を使うことで、Outlookでルールがサポートされなくても、サーバー側で整理を行うことができます。
2. Outlookのローカルルールを利用する
Outlook内で受信トレイルールを設定するには、アカウントがPOP3プロトコルを使用している場合に限られます。POP3アカウントでは、ローカルで受信したメールを整理することができるため、Outlookのルールが適用されます。
もしIMAPアカウントでどうしてもローカルでのルール設定が必要な場合、IMAPアカウントをPOP3アカウントに変更することを検討することも一つの手です。しかし、これはメールの同期方法に影響を与えるため、慎重に選択する必要があります。
Outlookでのルール設定の基本手順
Outlookで受信トレイルールを設定する基本的な手順は以下の通りです。
- Outlookを開き、[ファイル] > [情報] > [ルールと通知の管理]を選択します。
- 「新しいルール」をクリックし、条件や動作を選択してルールを作成します。
- ルールの適用範囲を設定し、完了ボタンを押してルールを保存します。
これにより、Outlook内でメールが自動的に振り分けられるようになりますが、IMAPアカウントではサーバー側の設定が必要な場合があることを覚えておきましょう。
まとめ
Outlookで複数のメールアカウントを管理し、受信トレイルールを設定する際に「選択したアカウントでは、受信トレイルールはサポートされていません」というエラーが表示されることがあります。これは主にIMAPアカウントで発生し、サーバー側でルールを設定することで解決できることが多いです。GmailやOCNのようなIMAPサービスでは、Webメールでのフィルタリング設定を活用し、Outlook内でのローカルルールの設定を試みると良いでしょう。
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