外出先などでインターネット接続が不安定な環境でも、事前にWebページを保存しておけば快適に読めるのがモバイル版Google Chromeの便利なオフライン機能です。本記事では、「ページをダウンロード」機能と「リーディングリスト」機能の違いと使い方を、実際の使い分け例を交えて解説します。
「ページをダウンロード」機能とは
「ページをダウンロード」は、その名の通り現在表示しているWebページをスマホ本体に保存しておく機能です。保存されたページは、Chromeの「ダウンロード」一覧からアクセスでき、オフラインでも閲覧可能です。
この機能はHTMLの内容をそのままキャッシュしているため、画像やCSSも含めて見た目が元ページに近い状態で表示されます。ただし、JavaScriptなどの一部動作や動的コンテンツは保存対象外になることがあります。
「リーディングリスト」機能とは
リーディングリストは、あとで読みたいページを一時的にブックマーク的に保存する機能です。オフライン対応もされており、保存したページは一度開いたタイミングで自動的にキャッシュされ、後からネットが切れた状態でも閲覧できるようになります。
Chromeのメニューから「リーディングリストに追加」を選ぶことで登録でき、ブックマークバーや「リスト」画面で管理されます。「未読」「既読」といったステータスが付くのも特徴です。
違いの比較一覧
機能 | 保存場所 | ネット不要で閲覧 | 主な用途 |
---|---|---|---|
ページをダウンロード | Chromeのダウンロード一覧 | ◯(明示的に保存) | 完全にオフラインで見たいとき |
リーディングリスト | Chromeメニュー内のリスト | ◯(一度開いたページのみ) | 後で読みたいページのメモ |
実際の使い分け例
例えば、長時間のフライトや電車移動の前に、読みたい記事をじっくり保存しておきたい場合は「ページをダウンロード」がおすすめです。画像付きのページやレイアウトが重要な記事を保存する場合にも向いています。
一方で、「気になるけど今すぐ読めない」「あとで見よう」というときには、ワンタップで保存できる「リーディングリスト」の方が便利です。キャッシュされるのは開いた後ですが、ちょっとした情報収集に役立ちます。
注意点と補足
リーディングリストはGoogleアカウントと連動しておらず、端末ごとに情報が管理されます。一方、「ページをダウンロード」も端末内にのみ保存されるため、バックアップは自動で行われません。機種変更や初期化時は注意が必要です。
また、ページ構造が複雑なサイトでは一部表示が崩れることがあるため、実際に保存後に動作を確認しておくと安心です。
まとめ
モバイル版Google Chromeの「ページをダウンロード」と「リーディングリスト」は、どちらもオフライン閲覧を可能にする便利な機能ですが、使い方や保存方法に違いがあります。しっかり保存して確実に読みたいときは「ページをダウンロード」、軽くあとでチェックしたいときは「リーディングリスト」と、用途に応じて使い分けるのがポイントです。
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