Mac環境でスマホゲームを配信しながら、Discordで通話を行い、OBSを使用して配信画面を共有する際、特定の音声(例:Discordの通話音声)を配信に含めずに自分だけが聞く設定は、適切な音声ルーティングとOBSの設定によって実現可能です。本記事では、その具体的な手順と注意点を解説します。
OBSでの音声ソースの設定
OBSでは、音声ソースを個別に設定することで、特定のアプリケーションの音声のみを配信に含めることができます。以下の手順で設定を行います。
1. OBSを起動し、設定画面を開きます。
2. 「音声」セクションで、「デスクトップ音声」を「無効」に設定します。
3. 「Mic/Auxiliary Audio」には、使用するマイクを設定します。
4. シーンに「アプリケーション音声キャプチャ」ソースを追加し、ゲームアプリケーションを選択します。
この設定により、ゲーム音声のみが配信に含まれ、他のアプリケーションの音声は除外されます。
仮想オーディオデバイスの活用
Macでは、仮想オーディオデバイスを使用して、アプリケーションごとに音声出力先を分離することが可能です。以下の手順で設定を行います。
1. BlackHoleなどの仮想オーディオデバイスをインストールします。
2. 「Audio MIDI設定」アプリを開き、仮想オーディオデバイスを作成します。
3. Discordの音声出力を仮想オーディオデバイスに設定します。
4. OBSでは、仮想オーディオデバイスを音声ソースとして追加し、ミュート設定を行うことで、配信に含めないようにします。
この方法により、Discordの通話音声を自分だけが聞き、配信には含めない設定が可能となります。
Audio Hijackの利用
より高度な音声ルーティングが必要な場合、Audio Hijackなどのアプリケーションを使用することで、柔軟な音声制御が可能です。以下の手順で設定を行います。
1. Audio Hijackをインストールし、起動します。
2. Discordの音声をキャプチャし、出力先を自分のヘッドホンに設定します。
3. OBSでは、Audio Hijackで処理された音声を音声ソースとして追加し、ミュート設定を行います。
この方法により、Discordの音声を自分だけが聞き、配信には含めない設定が可能となります。
注意点とトラブルシューティング
音声ルーティングの設定は複雑であり、以下の点に注意が必要です。
・仮想オーディオデバイスやAudio Hijackの設定ミスにより、音声が正しくルーティングされない場合があります。
・OBSの音声ソース設定で、意図しない音声が配信に含まれる可能性があります。
・設定変更後は、必ずテスト配信を行い、音声が正しく配信されているか確認してください。
まとめ
Mac環境でOBSとDiscordを併用し、特定の音声を配信に含めない設定は、仮想オーディオデバイスやAudio Hijackを活用することで実現可能です。適切な設定を行い、快適な配信環境を構築しましょう。
コメント