iCloudを複数のデバイスで同期して使う際に、端末ごとに独立した同期設定を行いたいことがあります。特に、iPhone、iPad、MacBookなど複数のデバイスを使用している場合、同期が意図せずに一括で行われてしまい、思った通りのデータ管理ができないことがあります。この記事では、iCloud同期の設定方法と、異なるデバイス間で独立した同期を行うための解決策を解説します。
1. iCloud同期の基本的な仕組み
iCloudは、Appleのクラウドサービスで、iPhone、iPad、Macなどのデバイス間でデータを同期し、どのデバイスからも同じデータにアクセスできるようにします。例えば、iCloudに保存された写真、連絡先、カレンダーなどは、全てのデバイスで同期され、どこからでも最新のデータにアクセスできます。
しかし、iCloudでの同期はデフォルトで全てのデバイスで同一の設定を適用するため、場合によっては端末ごとに異なる同期設定をしたい場合に不便に感じることがあります。
2. MacBookでの「デスクトップ」同期問題
質問にあるように、MacBook AとMacBook Bで「デスクトップ」の同期が一緒になってしまう場合、これはiCloudの「デスクトップと書類フォルダの同期」の設定が原因です。iCloudでは、デフォルトで全てのMacデバイスのデスクトップと書類フォルダを同期する設定になっています。
この設定により、どちらかのMacBookでデスクトップの内容を変更すると、もう一方のMacBookにもその変更が反映されるため、意図しない同期が発生します。これを回避するためには、設定を変更する必要があります。
3. 端末ごとに同期を分ける方法
MacBook AとMacBook Bを異なる同期状態に保つためには、iCloudの「デスクトップと書類フォルダの同期」の設定を個別に調整する必要があります。以下の手順で設定できます。
- MacBook Aでは、「システム環境設定」→「Apple ID」→「iCloud」→「iCloud Drive」のオプションにアクセスし、「デスクトップと書類フォルダをiCloudに同期」のチェックを外します。
- MacBook Bでも同様に設定し、必要に応じて同期をオン・オフにして、デスクトップのデータが一方のデバイスにのみ同期されるように設定します。
これにより、MacBook AとMacBook Bのデスクトップは独立したものとして管理され、同期されなくなります。
4. iPadやiPhoneでの同期設定
iPhoneやiPadでは、写真や連絡先、カレンダーなどの同期設定を行うことができますが、これらは通常、iCloudで共有されます。iCloudの「写真」や「連絡先」、「カレンダー」などの項目は、全てのデバイスで同時に同期されるため、特定のデバイスでのみデータを管理したい場合は、同期項目を選択的にオフにすることが可能です。
たとえば、iPadでのみ特定のアプリのデータを同期したい場合、設定メニューから「iCloud」→「iCloud Drive」を選び、必要な項目だけをオンにして同期を管理します。
5. まとめ:iCloud同期の設定を個別に管理する方法
iCloudを複数のデバイスで使用する場合、端末ごとに同期の設定を個別に調整することが可能です。特に、MacBookの「デスクトップと書類フォルダの同期」を調整することで、複数のMacBookで異なる同期状態を保つことができます。
また、iPhoneやiPadでの同期項目を選択的にオフにすることで、必要なデータだけを同期し、他のデバイスに影響を与えないようにすることができます。これらの設定をうまく活用することで、iCloudを効率的に使いこなすことができます。
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