インターネット上の投票サイトやサービスで「同一IPからの複数回の投票は無効になる」と記載されているのを見かけることがあります。これは、ユーザーの識別方法としてIPアドレスを使用していることを意味します。この記事では、IPアドレスに関する基本的な知識と、投票サイトでの制限がどのように機能するのかについて解説します。
IPアドレスとは?
IPアドレスは、インターネット上でデバイスを識別するための番号です。これにより、ネットワーク上でデータの送受信を行うことができます。インターネット上には、主に「グローバルIPアドレス」と「ローカルIPアドレス」の2種類があります。
グローバルIPアドレスは、インターネットサービスプロバイダー(ISP)から提供され、インターネット上で一意のアドレスとして使われます。ローカルIPアドレスは、家庭や企業の内部ネットワークで使われ、通常はルーターによって管理されています。
①「同一IPからの複数回投票は無効」について
投票サイトで「同一IPからの複数回の投票が無効」という制限がある場合、ここで言われている「IP」とは、基本的に「グローバルIP」を指します。グローバルIPアドレスは、インターネットサービスプロバイダーから提供され、外部から見ると一意のものとして認識されます。
したがって、投票サイトでは同じグローバルIPからの複数回の投票を無効にすることで、同一人物が何度も投票することを防いでいます。この制限は、正当な投票を守るための措置として用いられています。
② Wi-Fi接続時のIPアドレスの変更
Wi-Fiを使用している場合、IPアドレスが変わることがあります。たとえば、Wi-Fiルーターを再起動したり、Wi-Fiから接続を切って再度接続したりすることで、新しいグローバルIPアドレスが割り当てられることがあります。
そのため、同じWi-Fiを使用していても、一度切断して接続し直すと、グローバルIPアドレスが変わる場合があります。しかし、この動作はインターネットサービスプロバイダー(ISP)の設定に依存するため、毎回必ず変わるわけではありません。
③ 同じWi-Fiの端末で複数の投票はどうなるか?
もし同じWi-Fiに接続している複数の端末から投票を行う場合、同じグローバルIPアドレスを共有していることになります。したがって、投票サイトが「同一IPからの複数回投票は無効」としている場合、同じネットワーク内の端末からの投票も無効になる可能性があります。
たとえば、家族全員が同じWi-Fiに接続している場合、各自が投票しても、IPアドレスが同じであるため、投票が無効とされることがあります。この問題を回避するには、別のネットワークから接続するか、異なるIPアドレスを使用する必要があります。
まとめ
「同一IPからの複数回投票無効」という制限は、主にグローバルIPアドレスを基にしています。Wi-Fi接続時にIPアドレスが変わることがあるため、接続の切断や再接続でグローバルIPアドレスが変わる場合がありますが、同じWi-Fi内で複数の端末から投票すると、同じIPアドレスを使用することになり、無効になる可能性があります。
投票サイトによる制限を避けるためには、異なるネットワークから投票を行うか、VPNなどを使って異なるIPアドレスを使用する方法があります。IPアドレスを利用した制限がどのように働くのかを理解することで、より効果的に投票を行うことができます。
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