フィッシングメールを見分ける方法: 送信元アドレスやリンク先を確認するだけでは不十分な理由

ウイルス対策、セキュリティ対策

フィッシングメールは非常に巧妙で、見た目では本物に見える場合もあります。多くの対策ページでは、「送信元アドレスを確認する」「リンク先を確認する」といった基本的な確認方法を推奨していますが、これだけでは完全な対策にはならないこともあります。この記事では、フィッシングメールを見分けるための注意点や、単なるアドレス確認やリンク確認だけでは不十分な理由を詳しく解説します。

送信元アドレスを確認するだけでは不十分な理由

送信元のメールアドレスを確認することは、フィッシングメールを見分けるための基本的な方法ですが、最近では攻撃者が送信元アドレスを偽装する技術を使うことが増えています。たとえば、楽天証券やSBI証券など、信頼性の高い企業名を装ったアドレスが使用されることがあります。

そのため、「送信元が正しいアドレスかどうかを確認するだけでは安全とは言えません」。本物の企業でも、攻撃者がその企業を模倣したドメインを使ってフィッシングメールを送信することがあるため、アドレスだけで判断することは危険です。

リンク先の確認も注意が必要

フィッシングメールでよく見られる手口の一つに、リンク先を偽装しているものがあります。例えば、「・・はこちら」といったリンクが、実際には偽のサイトに繋がっている場合です。リンク先のドメインを確認することは有効な対策ですが、最近では*.cnや*.xyzなどの怪しいドメインだけでなく、信頼性のあるドメインを使ったフィッシングサイトも増えています。

例えば、以下のようなリンクは一見して信頼できるように見えますが、実はフィッシングサイトの一部です。

  • 楽天証券からのお知らせ:リンク先が*.cn
  • SBI証券からのお知らせ:リンク先が*uoh.cn/sbisec

このように、リンク先のURLだけでは十分に安全を確認することができません。

信頼できる情報源を活用する

フィッシングメールを見分けるには、公式の情報源や信頼できるセキュリティサイトを活用することが重要です。多くの企業は、公式ウェブサイトにフィッシングメールの見分け方や、実際のフィッシングメールのサンプルを掲載しています。また、セキュリティソフトやメールサービスでも、フィッシングメールを自動で識別してくれる場合があります。

例えば、信頼できるセキュリティソフトやフィッシング防止ツールをインストールしておくことが、フィッシング対策として非常に有効です。

まとめ:送信元アドレスとリンク先だけでは判断できない

フィッシングメールを見分けるためには、送信元アドレスやリンク先を確認するだけでは不十分です。特に、最近のフィッシング攻撃は偽装が巧妙になっているため、アドレスやリンクだけで判断することは危険です。フィッシングメールを疑った場合は、信頼できる情報源から確認することや、セキュリティ対策を強化することが大切です。

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