Windows Updateを適用した後に、突然インターネットに接続できなくなるトラブルが発生することがあります。特に、更新プログラムがネットワーク設定やドライバーに影響を与えることが原因です。本記事では、Windows Update後にネットが繋がらなくなった際の原因とその対処法を、実例と共に解説します。
ネット接続ができない原因として考えられる主なポイント
Windows Updateによってインターネット接続に不具合が起きる原因は主に次の通りです。
- ネットワークアダプターのドライバー不具合
- IPアドレスの競合や設定ミス
- ファイアウォールやセキュリティソフトの影響
- Windowsの一時的なバグ
特に多いのが、ドライバーの自動更新によってネットワークアダプターが正常に機能しなくなるケースです。
まず試すべき基本の対処法
問題が発生した直後は、以下の基本的な対処を試してみましょう。
- PCを再起動する(再起動で接続が復活するケースもあります)
- Wi-Fiや有線LANの接続を確認し、物理的な接続やルーターの状態をチェック
- 別のデバイスでネット接続が可能か確認し、問題がPC側かネットワーク側かを切り分ける
これらを試しても改善しない場合は、次のセクションで詳しく対処法を解説します。
ネットワークアダプターのドライバーを元に戻す
Windows Updateで自動的に更新されたドライバーが原因の場合、ドライバーのロールバックを試すことで改善することがあります。
手順:
1. 「デバイスマネージャー」を開く
2. 「ネットワークアダプター」内のデバイスを右クリックし「プロパティ」
3. 「ドライバー」タブを選び「ドライバーを元に戻す」をクリック
もし「元に戻す」ボタンがグレーアウトしている場合は、メーカーの公式サイトから旧バージョンを手動でインストールする方法もあります。
IPアドレスの再取得やネットワーク設定のリセット
IPアドレスの競合や自動取得の失敗によりネットが使えない場合、以下の手順で修復できます。
1. コマンドプロンプト(管理者権限)を開く
2. 次のコマンドを入力:ipconfig /release
ipconfig /renew
netsh winsock reset
netsh int ip reset
これによりIPの再取得とネットワーク設定のリセットが行われ、通信が復旧するケースがあります。
問題のある更新プログラムをアンインストールする
特定のWindows Updateによって問題が発生している場合、更新プログラムのアンインストールも有効です。
手順:
1. 「設定」→「Windows Update」→「更新の履歴」
2. 「更新プログラムをアンインストールする」をクリック
3. 問題の更新プログラム(例:KB番号が付いている)を選択し「アンインストール」
アンインストール後に再起動することで、ネット接続が回復することがあります。
それでもダメな場合はトラブルシューティングを活用
Windowsには自動で問題を検出・修復してくれるトラブルシューティング機能があります。
「設定」→「システム」→「トラブルシューティング」→「インターネット接続」を選択し、指示に従って進めましょう。
また、「ネットワークのリセット」を行うことで全設定を初期化して再構築する方法もあります。ただし、Wi-Fiの再設定が必要になるため、パスワードを控えておくと安心です。
まとめ:Windows Update後のネット不通は慌てず冷静に対処を
Windows Update後にインターネットが使えなくなった場合、まずは基本的な再起動や設定確認から始め、ドライバーのロールバックやネットワークリセットなど、段階的に対処するのが効果的です。
一時的なトラブルであることも多く、正しい方法を知っていれば復旧は難しくありません。必要に応じて専門サポートを受けることも視野に入れ、冷静に対応しましょう。
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