サイボウズ・ガルーンを使用している企業で、社内サーバ内の共有フォルダへリンクを貼ろうとした際に発生する問題について、悩むことは少なくありません。特に、ガルーンではhttp(s)から始まるURLのみをリンクとして認識するため、ファイルサーバー上のリンクをそのまま貼ることができません。
この記事では、この問題を解決する方法や、より効率的にリンクを活用するためのワークアラウンドをご紹介します。
1. ガルーンでのリンク貼り付けの制約
サイボウズ・ガルーンは、社内のコミュニケーションや業務管理に便利なツールですが、リンクの取り扱いにいくつか制限があります。特に、ガルーンの投稿機能では、http(s)から始まるリンクしか認識されません。これにより、社内の共有フォルダへのパス(例:\serverolder)を直接リンクとして貼ることができない問題が生じます。
そのため、ユーザーが共有フォルダにアクセスするためには、アドレスを手動で入力する必要があり、時間がかかるため効率的ではありません。
2. Excelマクロで解決を試みたが…
質問者はExcelマクロを利用して、リンクをクリックした際に自動的に共有フォルダを開く方法を試みたとのことですが、Microsoft Edgeのセキュリティ設定によってマクロがブロックされる問題に直面しています。
Excelマクロを使う方法は一見便利に思えますが、他のユーザーの環境でマクロが無効化されてしまうため、全員にとってスムーズな解決策にはならない可能性があります。
3. ガルーンと社内サーバーの連携をスムーズにする方法
社内サーバーとガルーンをスムーズに連携させるためには、いくつかの方法があります。
方法1: 共有フォルダのURLをWebDAV(Web Distributed Authoring and Versioning)経由でアクセスできるようにすることです。WebDAVを利用すれば、ネットワークドライブをWeb経由で操作でき、http(s)形式のURLに変換してガルーンで使用することが可能です。
方法2: 共有フォルダをローカルドライブとしてマウントし、そのドライブのURLをガルーンにリンクとして追加する方法もあります。これにより、ガルーン上から直接共有フォルダを開くことができますが、ユーザーがローカルドライブを設定していない場合は使えません。
4. 利用者に分かりやすくアクセス方法を案内する
ユーザーが社内サーバーや共有フォルダに簡単にアクセスできるようにするため、詳細な案内を提供することが大切です。
リンク先のフォルダにアクセスする手順を簡潔に説明し、もしURLの手動入力が必要な場合でも、それを簡単に行えるようにする工夫が必要です。例えば、リンクの横に「このリンクをコピーしてエクスプローラーに貼り付けてください」といった説明を加えると、利用者にとって親切です。
5. ガルーンのサードパーティツールやアドオンを活用する
もし、社内でリンクの管理や共有が頻繁に行われる場合、ガルーンのAPIやサードパーティツールを使って自動化する方法もあります。APIを活用することで、ガルーン内で直接共有フォルダへのリンクをクリックできるような独自のインターフェースを作成することが可能です。
また、専用のアドオンやプラグインを導入することで、ファイル共有の利便性を向上させることができる場合もあります。
6. まとめ: 効率的にリンクを活用するためのポイント
ガルーンでのリンク貼り付けにはいくつかの制約がありますが、WebDAVやローカルドライブのマウントを利用することで、社内サーバーへのリンクを効率的に管理することができます。
最も重要なのは、ユーザーが簡単にアクセスできるような案内を行うことです。また、サードパーティツールやAPIを使うことで、より自動化されたシステムを構築することが可能です。これらの方法を試して、業務効率を上げましょう。
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