Wi-FiのDNS設定を間違えた場合の影響と正しい設定方法

インターネット接続

インターネットの速度を向上させるためにDNS(Domain Name System)の設定を変更することがあります。しかし、誤ったDNSアドレスを設定してしまった場合、ネットワークへの影響があるのか気になる方も多いでしょう。

本記事では、DNS設定を誤った場合の影響、正しい設定方法、推奨されるDNSサーバーについて詳しく解説します。

DNSとは?

DNS(Domain Name System)は、Webサイトのドメイン名(例:www.example.com)をIPアドレス(例:192.168.1.1)に変換する仕組みです。

通常、インターネットプロバイダー(ISP)が提供するDNSが自動的に使用されますが、手動で設定することで通信速度の向上やセキュリティの強化を図ることができます。

DNS設定を間違えるとどうなる?

誤ったDNSアドレスを入力した場合、以下のような影響が考えられます。

  • インターネット接続が不安定になる:誤ったDNSサーバーが存在しない場合、Webページの読み込みができなくなることがある。
  • 特定のWebサイトにアクセスできなくなる:一部のサイトのみ閲覧できなくなるケースもある。
  • セキュリティリスク:正しくないDNSサーバーが悪意のあるものだった場合、フィッシングサイトに誘導される可能性がある。

今回のケースでは、「1.1.1.1」と「1.0.0.1」を設定するはずが、「1111」と「1001」と入力していたため、通常のDNSサーバーとして機能しなかった可能性があります。

間違ったDNS設定でもネットが使えた理由

誤ったDNS設定をしていたにも関わらず、iPhoneでインターネットが使えていた理由として、以下の可能性が考えられます。

  • Wi-Fiルーターが自動的に正しいDNSを使用した:ルーター側で正しいDNSが設定されている場合、iPhoneのDNS設定が無効でも正常に接続できる。
  • キャッシュが機能していた:iPhoneのDNSキャッシュ(過去にアクセスしたサイトの情報)が保持されていたため、一時的に問題なく利用できた。
  • モバイル回線が優先されていた:Wi-Fi接続が不安定になった際、自動的にモバイルデータ通信(4G/5G)に切り替わっていた可能性がある。

もしDNS設定を間違えたまま使用していた場合、意図せず正しいDNSサーバーを使用していた可能性があるため、大きな影響はなかったと考えられます。

正しいDNSの設定方法(iPhoneの場合)

手動でDNSを設定する場合は、以下の手順で正しく設定しましょう。

DNSの設定手順

  1. iPhoneの[設定]アプリを開く。
  2. [Wi-Fi]を選択。
  3. 接続しているWi-Fiの横にある「i」マークをタップ。
  4. [DNSを構成]をタップし、「手動」を選択。
  5. 現在のDNSアドレスを削除し、以下のいずれかを入力。

おすすめのDNSサーバー

プロバイダー プライマリDNS セカンダリDNS
Cloudflare 1.1.1.1 1.0.0.1
Google Public DNS 8.8.8.8 8.8.4.4
OpenDNS 208.67.222.222 208.67.220.220

CloudflareのDNS(1.1.1.1)は高速かつプライバシー保護に優れているため、推奨されます。

DNSを変更するとネットが速くなる?

一般的に、ISP(インターネットプロバイダー)が提供するDNSよりも、CloudflareやGoogle Public DNSを使用することで、以下のメリットがあります。

  • Webページの読み込み速度が向上:高速なDNSサーバーを使用すると、ページの応答時間が短縮される。
  • プライバシー保護:ISPのDNSでは閲覧履歴が記録されることがあるが、Cloudflareなどはデータの保存を最小限にしている。
  • 安定した接続:ISPのDNSが不安定な場合、外部のDNSを利用することで安定性が向上することがある。

ただし、DNSを変更しても通信速度自体は向上しないため、回線速度の向上を求める場合はプロバイダーの見直しやルーターのアップグレードを検討しましょう。

まとめ

DNS設定を誤って「1111」「1001」と入力していた場合、大きな影響はなく、iPhoneは通常通りインターネットに接続できた可能性が高いです。

正しくDNSを設定することで、Webページの応答速度向上やプライバシー保護の強化が期待できます。特に、Cloudflare(1.1.1.1)やGoogle Public DNS(8.8.8.8)などの信頼性の高いDNSを使用することをおすすめします。

もしDNSの変更後に問題が発生した場合は、「DNSを構成」→「自動」に戻すことで、ISPのデフォルト設定に戻せますので、試してみましょう。

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