オンラインゲームをプレイしていると、ピング(Ping)の値が変動し、ラグや遅延が発生することがあります。特に、20msから50msのように不安定な状態が続くと、快適なプレイができません。この問題は、インターネット回線の環境や設定によって改善できる可能性があります。
ピング(Ping)が不安定になる原因とは?
ピングとは、インターネット上のサーバーとの応答速度を示す数値で、単位はミリ秒(ms)です。数値が低いほど、通信の遅延が少なく、快適にオンラインゲームをプレイできます。
ピングが不安定になる主な原因は以下のとおりです。
- 通信回線の混雑(特に夜間や週末)
- Wi-Fiの干渉や電波強度の低下
- ルーターやモデムの性能不足
- ネットワークの帯域を他のデバイスが使用している
- プロバイダーや回線の品質
ネットを安定させるための基本的な対策
まずは簡単にできる対策から試してみましょう。
1. 有線接続(LANケーブル)に切り替える
Wi-Fiを利用している場合、LANケーブルを使用して有線接続に切り替えることで、通信の安定性が大幅に向上します。
おすすめのLANケーブル規格。
- 「Cat6」または「Cat7」のLANケーブル(通信速度1Gbps以上対応)
- できるだけ短いケーブルを使用する(5m以内推奨)
2. ルーターやモデムの再起動
ルーターやモデムは長時間稼働すると、内部の処理が遅くなり、ピングが不安定になることがあります。定期的に再起動することで通信環境が改善することがあります。
再起動の手順。
- ルーターとモデムの電源を切る
- 5分ほど待ってから電源を入れる
- 接続が安定するのを確認する
3. 他のデバイスの通信を制限する
家庭内で複数のデバイス(スマホ、タブレット、PC)が同時にインターネットを利用している場合、帯域が圧迫され、ピングが不安定になることがあります。
以下の方法で対策可能です。
- オンラインゲーム中は他の端末の動画視聴(Netflix、YouTubeなど)を控える
- ルーターの「QoS(Quality of Service)」機能を活用し、ゲームの優先度を上げる
- スマホのWi-Fiを一時的にオフにする
回線そのものを改善する方法
上記の対策を行っても改善しない場合は、回線そのものに問題がある可能性があります。
1. 高速なインターネット回線に変更する
ADSLやVDSLなどの電話線を使った回線は通信が不安定になりやすく、光回線と比較すると遅延が発生しやすいです。もし可能であれば、光回線(フレッツ光、NURO光、auひかりなど)に変更を検討してみてください。
2. IPv6(IPoE)接続を利用する
従来のIPv4(PPPoE)接続は、夜間や週末に混雑しやすい傾向があります。IPv6(IPoE)接続を利用することで、回線の混雑を回避し、ピングを安定させることが可能です。
プロバイダーが対応している場合、IPv6オプションを申し込むことで利用できます。
3. ルーターを高性能なものに交換する
古いルーターを使用している場合、新しい高性能なルーターに交換することで通信の安定性が向上します。
おすすめのルーターのスペック。
- Wi-Fi6(IEEE 802.11ax)対応
- IPv6(IPoE)対応
- 有線LANポートが1Gbps以上対応
まとめ
オンラインゲームのピングが不安定な場合、以下の方法で改善できます。
- LANケーブルで有線接続にする
- ルーターやモデムを再起動する
- 他のデバイスの通信を制限する
- 光回線やIPv6(IPoE)接続を導入する
- ルーターを高性能なものに交換する
特に、有線接続やIPv6対応は即効性があるため、まずは簡単な方法から試してみましょう。
ネット回線を最適化し、快適なオンラインゲーム環境を手に入れてください!
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