PS5を有線接続した際に、Wi-Fi環境では問題なく高速通信ができるのに対し、有線接続時に極端に遅くなるという現象が発生することがあります。特に、TP-Link BE85ルーターを使用している場合や、クロス光とBIGLOBEのv6オプションを利用している環境では、いくつかの設定が影響を及ぼす可能性があります。
PS5の有線接続が遅くなる主な原因
有線接続時の速度低下の原因として考えられるのは、以下のポイントです。
- ルーターの設定:LANポートの動作モードやQoS(Quality of Service)設定が影響している可能性。
- IPv6の影響:クロス光ではIPv6通信が標準で使用されるため、IPv4環境との互換性に問題が出る場合がある。
- LANポートの不具合:使用しているポートが適切に機能していない可能性。
- PS5のネットワーク設定:MTUサイズやDNS設定が適切でない可能性。
ルーター側の設定を見直す
TP-Link BE85には2.5Gbpsポートと10Gbpsポートがありますが、PS5が1Gbps対応であるため、ポートの相性が影響を及ぼすことがあります。
① LANポートの動作モードを確認
TP-Link BE85の管理画面にログインし、以下を確認・設定してください。
- LANポートの動作モードを「1Gbps固定」にする。
- 「Auto Negotiation(自動交渉)」が有効になっている場合、一度無効化して1Gbpsに手動設定。
② QoS(通信優先度)の設定を確認
QoS(Quality of Service)の設定がPS5に適用されているかを確認し、以下の対応を試してください。
- QoSを一時的に無効化し、速度が改善されるかテスト。
- PS5を「高優先度デバイス」として設定。
IPv6の影響を確認する
クロス光ではデフォルトでIPv6通信が使用されるため、PS5がIPv6に対応していない場合、通信が不安定になることがあります。
③ IPv4優先モードに切り替える
ルーターの設定画面で、IPv6を一時的に無効化し、IPv4優先に設定してみてください。
PS5側の設定を見直す
PS5のネットワーク設定が適切でないと、通信速度が著しく低下する可能性があります。
④ MTU設定を変更
PS5の「設定」→「ネットワーク」→「設定」→「インターネット接続を設定する」→「カスタム」→「MTU設定」で、デフォルト値(1500)を「1472」に変更してみてください。
⑤ DNSサーバーを変更
デフォルトのDNS設定を変更すると、接続が改善される場合があります。Google Public DNS(8.8.8.8 / 8.8.4.4)やCloudflare DNS(1.1.1.1 / 1.0.0.1)を試してください。
まとめ
PS5の有線接続が極端に遅くなる場合、ルーターの設定、IPv6との相性、PS5のネットワーク設定が影響を与えている可能性が高いです。
以下の手順を試すことで改善が期待できます。
- TP-Link BE85のLANポート設定を「1Gbps固定」にする。
- QoS設定を確認し、PS5を優先デバイスに設定する。
- IPv6を一時的に無効化し、IPv4優先で接続を試す。
- PS5のMTUサイズを1472に変更。
- DNSサーバーをGoogle Public DNSやCloudflare DNSに設定。
これらの対策を試し、速度が改善されるかを確認してみてください。
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