AWS Direct Connect (DX) を活用して、オンプレミス環境とAWS環境Bを接続する際の手順について解説します。特に、AWS環境AにDirect Connect Gateway (DXGW) を配置し、AWS環境Bとデータのやり取りを行う方法について詳しく説明します。
AWS環境Bに必要な設定
AWS環境B側でオンプレミスとデータのやり取りを行うために、以下の設定が必要です。
1. AWS環境BのVPCとDXGWの関連付け
AWS環境Bで利用するVPCをDXGWに関連付ける必要があります。これにより、Direct Connect経由での通信が可能になります。
設定手順:
- AWS環境BのVPC IDを確認
- AWS環境AのDXGWに関連付けるVPCを追加
- DXGWのルートテーブルにオンプレミスと通信するためのルートを追加
2. AWS環境Bのルートテーブル設定
オンプレミス環境との通信を有効にするために、AWS環境BのVPCルートテーブルにDXGWへのルートを追加する必要があります。
設定手順:
- VPCのルートテーブルを開く
- オンプレミス環境向けのCIDR範囲を追加
- DXGWをネクストホップとして指定
3. AWS環境BのセキュリティグループとネットワークACLの設定
オンプレミスからの通信を許可するために、セキュリティグループとネットワークACLの設定を確認し、適切に調整します。
設定ポイント:
- セキュリティグループでオンプレミスのIPアドレスまたはCIDR範囲を許可
- ネットワークACLで必要なポート(例: 80, 443, 22)を許可
4. AWS環境AのDXGWでAWS環境Bを認識させる
AWS環境AにあるDXGWを経由してAWS環境Bと通信するには、DXGWにAWS環境BのVPCを関連付ける必要があります。
設定手順:
- DXGWのVPCアソシエーションを開く
- AWS環境BのVPCを関連付ける
- DXGWのルートテーブルに必要なルートを追加
まとめ
オンプレミス環境とAWS環境Bのデータ通信を確立するためには、AWS環境Bで以下の設定が必要です。
- VPCとDXGWの関連付け
- ルートテーブルの設定
- セキュリティグループとネットワークACLの適切な設定
- DXGWのルーティングの最適化
これらの手順を実施することで、AWS Direct Connectを活用したオンプレミスとAWS環境B間の安全で効率的な通信が実現できます。
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