会社PCで調べた内容がスマホの広告に?その仕組みと対策を解説

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会社のPCで検索した商品やサービスが、自分のスマートフォンのSNSに広告として表示されると、「なぜ?」と驚くことがあります。特に、同じGoogleアカウントにログインしていなくても、関連する広告が表示されるケースもあります。

この記事では、そのような広告表示の仕組みや考えられる要因、プライバシーを守るための対策について詳しく解説します。

なぜ会社PCで調べた内容がスマホの広告に出るのか?

このような現象は、主に以下の要因によって発生する可能性があります。

1. クッキー(Cookie)によるトラッキング

Webサイトは、訪問者の行動を記録するためにクッキー(Cookie)を使用します。特定の広告ネットワークに属するサイトを閲覧すると、その情報が記録され、後で他のデバイスでも関連する広告が表示されることがあります。

例えば、会社PCでビジネスアプリについて調べた際に、そのサイトが広告ネットワークのクッキーを保存した場合、同じ広告ネットワークを利用するSNSが、その情報をもとにスマホに広告を配信する可能性があります。

2. IPアドレスを利用したターゲティング

同じWi-Fiネットワーク(同じIPアドレス)を使っていると、広告ネットワークは「このネットワークに属するデバイスがこのサイトを訪れた」と判断し、同じ広告を表示することがあります。

特に、自宅のWi-Fiや企業のネットワークを使っている場合、このようなトラッキング手法が利用されることがあります。

3. 共通のアカウントやサービスを利用している

今回のケースではGoogleアカウントにログインしていないとのことですが、他にも関連するアカウントがないか確認することが重要です。

  • ブラウザの同期設定(ChromeやEdgeなど)
  • 日経新聞などのニュースサイトのログイン情報
  • FacebookやInstagram、Twitterなどの広告プラットフォーム

例えば、日経新聞のサイトでログインしていると、そのアカウント情報を利用して広告ターゲティングが行われる可能性があります。

4. 広告ネットワークのクロスデバイストラッキング

最近の広告ネットワークは、複数のデバイスにまたがる行動を分析できる技術を活用しています。

例えば、GoogleやFacebookの広告ネットワークでは、同じネットワーク上の端末、同じ地域で使われている端末、過去の行動履歴などをもとに、同じユーザーである可能性が高いと判断し、関連する広告を配信することがあります。

スマホで広告を出さないための対策

こうした広告を避けるためには、以下の対策を講じることが有効です。

1. クッキーとキャッシュの削除

広告のターゲティングはクッキーに依存することが多いため、定期的に削除することでトラッキングを防ぐことができます。

Chromeの場合。

  1. ブラウザの設定を開く。
  2. [プライバシーとセキュリティ] → [閲覧データを削除] を選択する。
  3. 「Cookieとサイトデータ」および「キャッシュされた画像とファイル」にチェックを入れ、削除を実行する。

2. 広告のパーソナライズをオフにする

GoogleやFacebookでは、広告のカスタマイズをオフにすることが可能です。

Googleの広告設定を変更するには。

  1. Googleの広告設定ページにアクセスする。
  2. 「広告のカスタマイズ」をオフにする。

3. VPNを使用する

IPアドレスを識別されるのを防ぐために、VPN(仮想プライベートネットワーク)を利用する方法も有効です。

VPNを利用することで、異なるIPアドレスが割り当てられるため、広告ネットワークが同じユーザーを特定しにくくなります。

4. 広告ブロッカーを導入する

広告のトラッキングを防ぐために、「uBlock Origin」や「AdGuard」などの広告ブロッカーを導入するのも効果的です。

ただし、一部のWebサイトでは広告ブロッカーを検出して閲覧制限をかけることがあるため、注意が必要です。

まとめ

会社PCで検索した内容がスマホのSNSに広告として表示されるのは、クッキーによるトラッキング、IPアドレスの識別、広告ネットワークのクロスデバイス解析などが関係している可能性があります。

これを防ぐには、クッキーの削除、広告のカスタマイズをオフにする、VPNを利用する、広告ブロッカーを導入するなどの対策が有効です。

特に、企業のネットワークを利用する際は、自身のプライバシーを守るために、定期的にブラウザの設定を確認し、不要なトラッキングを防ぐ工夫をすると安心です。

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