Ankiは、効果的な暗記をサポートするために、インターバル学習のアルゴリズムを活用しています。ユーザーは学習デッキの設定を自由に変更できますが、「すでに学習済みのカードにも新しいインターバル設定が適用されるのか?」という疑問を持つことがあります。本記事では、その仕組みについて詳しく解説します。
Ankiのインターバルとは?
インターバルとは、あるカードを再表示するまでの時間間隔のことを指します。Ankiの学習アルゴリズム(SRS: Spaced Repetition System)は、学習者が「簡単」または「難しい」と評価した内容に基づいて、この間隔を調整します。
インターバル設定の変更が適用される範囲
1. 新規カードには即時適用
新しく学習を開始するカードには、設定変更後のインターバルが適用されます。たとえば、デフォルトで「最初のインターバルが1日」になっている場合、これを「2日」に変更すると、新規カードは変更後の「2日」のインターバルが適用されます。
2. すでに学習済みのカードには即時適用されない
学習済みのカード(すでにリピート学習が行われているカード)には、新しいインターバル設定は即時適用されません。Ankiの仕様上、現在のスケジュールはそのまま維持され、ユーザーがカードを再評価した際に、新しいインターバルの影響が反映される仕組みになっています。
学習済みのカードにも適用させる方法
1. カードを手動でリセット
すべてのカードを新しい設定で再適用したい場合、学習進捗をリセットする方法があります。
- 「ブラウズ」タブを開く
- 対象のデッキ内のカードを選択する
- 「学習ステータスをリセット」オプションを使用する
ただし、この方法を使用すると、すでに蓄積された学習履歴もリセットされてしまうため、注意が必要です。
2. インターバルの調整を利用する
Ankiでは、個々のカードに対して「間隔を調整」する機能があります。この機能を使えば、すべてのカードの次回表示間隔を変更することが可能です。
- 「ブラウズ」タブを開く
- 変更したいカードを選択
- 「間隔の変更」オプションを選択し、新しいインターバルを設定
これにより、新しい設定に沿ったインターバルで学習を継続できます。
まとめ
Ankiのインターバル設定変更が適用される範囲について整理すると。
- 新規カードには即時適用される
- すでに学習済みのカードには即時適用されない
- リセットや手動調整を行うことで適用させることが可能
学習効率を最大限に引き出すために、インターバルの設定は適宜見直しながら、自分に合った最適なスケジュールを組んでいくことをおすすめします。
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