yt-dlpは、YouTubeやその他の動画サイトから動画をダウンロードするための強力なツールですが、特定の動画の区間だけをダウンロードしたい場合、少し工夫が必要です。この記事では、yt-dlpを使用して特定の動画区間をダウンロードする方法と、よくある問題の解決方法について詳しく説明します。
yt-dlpとは?
yt-dlpは、YouTube-dlという人気の動画ダウンロードツールの派生版です。YouTubeやVimeo、Twitchなど、さまざまなサイトから動画や音声を高画質でダウンロードすることができます。また、カスタマイズ性が高く、コマンドラインから細かな設定を行うことが可能です。
例えば、動画の解像度や音声のフォーマット、さらには動画の一部分のみをダウンロードすることもできます。この柔軟性がyt-dlpの魅力です。
特定の区間だけをダウンロードする方法
yt-dlpを使って動画の一部分(例えば、2時間15分~2時間30分の区間)だけをダウンロードするには、--download-sections
オプションを使用します。このオプションにより、動画の任意の時間範囲を指定してダウンロードができます。
指定方法は次の通りです。
yt-dlp -f "bv*[ext=mp4]+ba[ext=m4a]/b[ext=mp4]" --download-sections "*2:15:00.0-2:30:00.0"
上記のコマンドは、指定したURLの動画から、2時間15分から2時間30分の間だけをダウンロードします。
よくある問題とその解決法
質問にあったように、--download-sections
オプションを使用しても音声だけがダウンロードされる場合があります。これは、ダウンロードするフォーマットが正しく指定されていないことが原因であることが多いです。
動画と音声を分けてダウンロードする場合、-f
オプションでビデオ(bv)とオーディオ(ba)を正しく指定する必要があります。例えば、以下のように指定します。
yt-dlp -f "bv*[ext=mp4]+ba[ext=m4a]" --download-sections "*2:15:00.0-2:30:00.0"
このように、--download-sections
の使い方と-f
オプションの設定が一致していないと、音声ファイルだけがダウンロードされてしまいます。動画と音声の形式が一致していることを確認しましょう。
他のオプションとの組み合わせ
yt-dlpには他にも多くのオプションがあり、組み合わせて使うことでより細かなカスタマイズが可能です。例えば、動画の解像度を指定する-f
オプションに加え、--merge-output-format
を使って、ダウンロード後に動画と音声を一つのファイルに統合することもできます。
例えば、次のように使います。
yt-dlp -f "bv*[ext=mp4]+ba[ext=m4a]" --download-sections "*2:15:00.0-2:30:00.0" --merge-output-format mp4
これにより、ダウンロードした動画と音声を自動的に結合し、最終的にmp4ファイルとして出力されます。
まとめ
yt-dlpは非常に強力なツールであり、動画の一部だけをダウンロードすることも可能です。しかし、適切にオプションを設定しないと、音声だけがダウンロードされるなどの問題が発生することがあります。正しいフォーマット指定と--download-sections
オプションの使い方を理解することで、目的の動画区間を確実にダウンロードすることができます。
動画のダウンロードにおける細かい設定やコマンドの使い方をマスターし、yt-dlpをより効果的に活用しましょう。
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